バイオ研究者向けLC-MS講座 「LC/MSで観測される可塑剤由来のバックグランドイオン」 - 質量分析屋のネタ帳

LC/MSで観測される可塑剤由来のバックグランドイオン


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  著者:  作成:2019/3/26 10:00:59

LC/MSでは様々なバックグランドイオンが観測されます。正イオンESIで、m/z 391や413のバックグランドイオンを見た事がある人は多いと思います。この2つのイオンは、同じ物質由来です。正体は、フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)です。通称DOP。分子式はC24H38O4、ノミナル質量は390、モノアイソトピック質量は390.2770です。前述のm/z 391は、DOPのプロトン付加分子([M+H]+)、m/z 413はナトリウム付加イオン([M+Na]+)です。


DOPは可塑剤として用いられており、LC/MSにおいても、使用する容器などに含まれていると考えられます。 


 


この両イオンをはじめとして、LC/MSで余りにも沢山のバックグラウンドイオンが高強度で観測される状況は好ましくありません。と言って、バックグランドイオンを完全にゼロにする事は不可能です。このブログで書いた様な状況は避けなければなりませんが、重要な事は、“気を付けつつも気にし過ぎない”だと思います。


 


私自身は、DOPのイオンは、装置のキャリブレーションの指標として積極的...

 

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