バイオ研究者向けLC-MS講座 「エレクトロスプレーでイオン化できる化合物は?」 - 質量分析屋のネタ帳

エレクトロスプレーでイオン化できる化合物は?


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  著者:  作成:2018/8/23 10:00:01

こんにちは。質量分析屋の髙橋です。


LC/MSのイオン化法として代表的な2法、エレクトロスプレーイオン化法(electrospray ionization, ESI)と大気圧化学イオン化法(atmospheric pressure chemical ionization, APCI)、以下の図のような基準での使い分けが一般的です。



中~高極性化合物はESI、低~中極性化合物はAPCI、概ね正しいですし、ファーストチョイスとしては良い指標だと思います。しかし実際には、多くの人が描いているイメージより、ESIもAPCIも沢山の化合物をイオン化出来ます。
また、移動相溶媒(インフュージョンによる連続導入の場合は試料溶媒)についても、ESIには極性溶媒が必須であると思われがちですが、必ずしもそうではありません。流石にヘキサン100%でESIによる測定は難しいですが、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンなどは100%でもESIに使えます。また、そのような溶媒にのみ溶解する化合物(極性溶媒に不溶)は、イオン化効率は高くはありませんが、ESIでイオン化するものが結構あります。


低極性溶媒をESIに使用する場合、例えばそれがLC...

 

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