バイオ研究者向けLC-MS講座 「高分解能質量分析計を用いたLC/MS(/MS) によるマススペクトル取得の注意点」 - 質量分析屋のネタ帳

高分解能質量分析計を用いたLC/MS(/MS) によるマススペクトル取得の注意点


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  著者:  作成:2017/2/2 15:00:57

こんにちは! 質量分析屋の髙橋です。


前回までに、高分解能質量分析計を用いるメリットや、精密質量測定を行う際の質量校正等における注意点について少し解説しました。今回は、高分解能質量分析計を用いたLC/MSにより得られたデータ(マススペクトル)から目的イオンの正確なm/z値を取得し、組成推定を行うという過程における注意点やノウハウについて書いてみたいと思います。


ただし今回の内容は、装置が適切な環境に設置されていて且つ正しく質量校正が出来ている状況にあることを前提にしています。



 

1. イオン強度やピーク形状と質量確度の高さを確認する  図1に、ある分析種をLC/MS分析した際の抽出イオンクロマトグラム(extracted ion chromatogram, EIC)と3つの保持時間におけるマススペクトルイメージを示します。マススペクトルにおいて、黒線はバックグラウンドイオン、赤線は分析種イオンを示しています。時間軸に沿って分析種由来のイオン強度は変わります。マススペクトル①はEICピークの立ち上がりで観測されたものであり、分析種イオン...

 

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