バイオ研究者向けLC-MS講座 「高分解能質量分析計を使えば必ず高い質量確度で精密質量測定ができる訳ではない!」 - 質量分析屋のネタ帳

高分解能質量分析計を使えば必ず高い質量確度で精密質量測定ができる訳ではない!


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  著者:  作成:2016/11/30 17:00:49

こんにちは! 質量分析屋の高橋です。

前回、高分解能質量分析計で得られたマススペクトルにおいては、イオンのm/z値を小数点以下3桁ないし4桁のレベルで測定することができ、イオン種が分かれば元の分子の精密質量が得られるので、分子の元素組成を推測することができることを説明しました。

一般的に高分解能と呼べるのは、20,000 (FWHM) 以上であり、現在市販されている、LC-MSでは、幾つかのメーカーから販売されているQ-TOFと電場型および磁場型のFT-MSが該当します。

そのような高分解能質量分析計を使えば、誰でもどんな状況でも、高い質量確度で精密質量測定ができるかというと、そんなことはありません。装置のことを良く知らない営業マンの方は、“この装置を使えば誰でも簡単に精密質量測定→組成推定ができますよ”と言ったりしますが、実際にはそんなに単純ではありません。幾つか注意点を紹介します。

1. 外部および内部の質量校正
 質量校正の重要性については、最初の回で解説しました。この時は、外部質量校正を想定した解説でした。外部質量校正とは、システムが一つの条件に対して一つだけ(例えば正イオン検出モードと負イオ...

 

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