抗体書籍の著者による抗体基礎知識 「ポリクローナル抗体のエピトープ解析」 - 抗体よもやま話

ポリクローナル抗体のエピトープ解析


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  著者:  作成:2016/1/18 9:00:20

大海 忍ポリクローナル抗体は、幾つものモノクローナル抗体が混ぜ合わさったものですから、わざわざエピトープマッピングをする意味がありません。

しかし、抗血清をあえてエピトープ解析すると面白い結果が得られます。抗ユビキチン抗体の例を紹介しましょう。

ユビキチンは76アミノ酸残基の小さなたんぱく質ですが、生物種間での配列保存性が高く、純度の高い市販品が手に入ります。

これをウサギに免疫して抗血清を取得します。76残基の配列を15残基前後に分割して一部をオーバーラップさせたペプチドを用意します。10個ほどのペプチドです。
これらペプチドをキャリアたんぱく質を介してニトロセルロース膜に固定し、ドットブロット法で段階希釈した抗血清を調べます。
結果は、 C 末端と中ほど部分のペプチドが比較的強く染まり、その他はうっすらとスポットが見えます。これが何を意味するかというと、2箇所の部分がエピトープになりやすいということです。

すなわち、このような実験データを積み重ねていくことによって、エピトープの推定が可能となるわけです。大きなたんぱく質でも ORF から抗体ができやすい領域を推定し、良い...

 

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      元・東京大学医科学研究所 疾患プロテオミクスラボラトリ 准教授 大海 忍 先生による抗体入門講座です。抗体に関する様々な話題や抗体実験で注意すべき点などを分かりやすくご紹介します。

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