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シグナルの入れ違いでCD4T細胞が機能麻痺。がん免疫療法の改善なるか?
University of California (UC) Davis の研究チームは、CD4T細胞起動の順序を違えて最初にインターロイキン-2のような炎症性サイトカインにさらされるとCD4T細胞が「機能麻痺」することを発見した。CD4T細胞は、病原体その他の侵入物に対する抵抗を調整する働きがあるだけに、この発見は免疫学の教科書を書き替えることになるかも知れない。このメカニズムは、免疫反応が暴走する前にこれを停止するファイアウォールとして機能することも考えられる。一方、臨床の見地に立てば、この発見はがん免疫療法の改善、自己免疫障害治療薬の発展、敗血症からの回復の迅速化などをもたらす可能性もある。
配向性細胞培養基材 CellArray-Heart 96ウェルプレート
機能的・形態的に成熟した細胞を作製可能 CellArray-Heart™で配向培養したヒトiPS細胞由来心筋細胞では、成熟した形態、生理活性を有する事が確認されており、薬剤安全性試験や再生医療研究等に利用できます。CellArray-Heart™での培養により、心筋細胞、骨格筋細胞、線維芽細胞などが配向することを確認しています。 【解析例】ヒトiPS細胞由来心筋細胞の収縮・弛緩方向を解析…
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Edited by Michael D. O'Neill
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