抗体書籍の著者による抗体基礎知識 「イムノブロットあれこれ、その 2. サンプル調製と保存、いかに抗原性を保つか」 - 抗体よもやま話

イムノブロットあれこれ、その 2. サンプル調製と保存、いかに抗原性を保つか


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  著者:  作成:2017/5/24 18:00:21

大海 忍 生体サンプルを SDS ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)にかけて膜に転写し、抗体で解析することは多々あると思います。このイムノブロット法は、抗体を活用するための基本的方法のひとつですが、難しいと敬遠される方もおられます。それは、実験操作の煩雑さだけでなく、何箇所か失敗しそうなステップを通らなければならないからです。それから自動化が難しいことも理由の一つです。
 昔、ブロッティングが大嫌いな同僚がいて、当時は抗体ではなくてエドマン分解用のサンプル調製でしたが、電気泳動後のアクリルアミドゲルをすりつぶしてトリプシン消化していました。今ではプロテオミクス実験法として確立していますが、トリプシン消化物をそのまま HPLC にかけて分取するので、カラムがあっという間に劣化し、ほぼ使い捨てという感じでした。皆さん、転写するところは気を使うようです。せっかく電気泳動したサンプルをブロット膜に転写したら泡だらけでまともに移ってなかったり、あるはずのバンドが全く見えないというトラブルはよくあります。

気泡を避けるためには、ブロット用バッファーをたくさん使いますが、セミドライではなくてウエットタイプの...

 

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