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臨床ラボで質量分析によるプロテオミクスが一般化するという見通しに立てば、患者にとっては治療が様々な方法で向上するという利点がある。特に、個々の患者に合わせた個別化医療を最適な時期に施すことを考えるプレシジョン医療においてはさらにそのことが言えるのである。

がん治療の分野でも様々な利点が考えられるが、たとえば、簡単な採血だけで個々のがんの発現するがん関連タンパク質のタイプと量を判定できるようになり、それによって、個別患者の遺伝子発現パターン、その「シグネチャー」を正確に標的とする個別医療の設計が可能になる。また、適切なプロテオーム解析で、個々のがんの進行と薬剤療法の効力を同時にモニターすることもできる。
その他にも、循環器系疾患、代謝症候群、肝疾患、腎疾患など、がんとは無関係な、多種多様な複雑な疾患についても、簡単な採血だけで正確に解析、モニターするMSを用いたプロテオーム解析の開発が考えられる。

2015年1月、アメリカのオバマ大統領は、2億1,500万ドルの「precision medicine initiative (プレシジョン医療イニシアチブ)」を発表、この政策は、NIHのDirector、Francis Collins, M.D., Ph.D.やノーベル受賞者で元National Cancer Institute DirectorのHarold Varmus, M.D.らも強く支持している。
演説の中でオバマ大統領は、そのイニシアチブを、「医学に変革をもたらす、これまでにない重要な機会」としている。( http://www.bioquicknews.com/node/2172 ) (1)。また、MSによるプロテオーム解析は、プレシジョン医療の発展を促進する大きな可能性を持っている。

ごく最近、いくつかのクリニックでMSによるプロテオーム解析テストが行われるか、または近々臨床採用が行われようとしている。しかし、これまでのところ、いくつかの障害に加えて、MS解析の複雑さとコスト高のため、MSプロテオーム解析の技法が非常に有望でありながら、広く採用されることが妨げられていた。
特に、ワークフローのスループット、感度、再現性などに限界のあることが臨床採用を妨げてきたことがある。それでも、MSによるプロテオミクス技術は最近になって著しく向上しており、長く障害となっていたこれらの問題が解消されれば臨床で通常の臨床検査手順として採用されるだろう。

MSは、標的分子の正確な同定と定量的データを同時にはじき出し、かつ多重化が可能であることから、長年にわたって臨床プロテオミクスに適した技術と考えられてきた。しかも、最近になってMS技術に様々な改善が行われており、臨床採用にかなり近づいている。
ここでは、MSによるプロテオミクスを臨床現場に普及させる方向の最近の展開や、それほど遠くない将来、さらに急速に進歩する見通しについても検討する。

ここでは、先駆的な臨床プロテオミクス企業のうち、Integrated Diagnostics、Bidesix、Biognosys、Nuclea Biotechnologies、Sera Prognostics、Applied Proteomics、Bruker、Agilent Technologiesを取り上げる。

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【目次】


Genetic Engineering & Technology News (GEN)について/レファレンス・ラボ利用コストも上昇/検査結果の質と対コスト効果がキー・ポイント/力を持つ既成の検査法/自動化システムとFDA認可で機器の採用も迅速化が可能/LC-MSプロテオミクス検査、市販化へ/臨床利用に向けて進化するプロテオミクス /メーカー、FDAに登録: 臨床市場に向けた大きな展開/LTDから臨床へ/免疫学的測定法の交代は200億ドル市場/研究専用機種から臨床市場機種まで/Mayo Clinicが臨床検査室でLC-MS/MSを採用/その他のLC-MS/MSの有望な臨床的な用途/依然、機器のコストが大きな障害/2014年、CLSIが臨床化学LC-MS検査法ガイドラインを発表/Cleveland Clinicの抗てんかん薬用LC-MS/MSアッセイ/結び

【目次】


CTCsとは?/ CTCsが注目される2つの背景/ CTCs診断の標準法/ 今日的課題-診断的側面/ CTCs検出法の種類/ 分析技術的課題/ 米国におけるIVDとLDTの動向/ まとめ

【目次】


早期診断の今日的課題/ スクリーニングの問題点/ 呼気分析と簡便さ/ 呼気分析総説/ 呼気分析による乳がんのスクリーニング例




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